マーケット1分ニュース(2025-10-14)

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マーケット1分ニュース(2025-10-14)

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総括

13日の米国市場は、米中間の通商対話再開期待や中東情勢の緊張緩和を背景にリスク選好が強まり、株価が反発した。特にAI関連の需要が再評価され、半導体中心の上昇も助力した。一方で円はドルに対して下落し、153円前後の水準まで円安が進行。高市早苗氏率いる日本の新政権に対する金融政策期待が円安を加速させ、米国債・債券市場は休場や調整を挟みつつ、金は下支え要因として意識された。

S&P500種指数は5月以来の大幅高を記録し、ナスダックは2.2%超の上昇とテクノロジー株に強さが目立った。AI関連投資が改めて脚光を浴び、OpenAIとブロードコムの共同開発合意がセンチメントを押し上げた。加えて、米中協議の前向きな動きが、投資家の過度なリスクオフ志向を打ち消す材料となった。決算発表の本格化も控え、押し目買い意欲が継続する可能性が高い。

債券

米国債市場はこの日は現物市場が祝日で休場となったため動意薄だった。債券利回りは前日の動きがそのまま残る格好となり、調整余地は限定される見込み。ただ、政策金利や債務上限問題の先行き不透明感がくすぶっており、今後の流動性変動要因として警戒される。

外為

円は対ドルで下落し、一時152円台中盤まで売られた。自民党総裁選を経て高市政権の政策スタンスに対する期待が、円売りを後押しした。高市氏は過度な円安を誘発しない姿勢を示したものの、市場のセンチメントは円安方向を志向し、153円前後を視野に動意づきやすい構図となっている。キャリー取引の復活も、円売り圧力を助長する要因として意識されている。

原油

原油価格は中東緊張の緩和期待が頭を抑えつつも、需給不均衡への警戒感が底を支えている。OPECプラスによる小幅増産合意との兼ね合いで上値は重いが、供給懸念が即座に逆回転するリスクは根強いと市場は見ている。需給見通しの変化に敏感な展開が続く見込みだ。

金はリスクアセットの反発の流れを受けて上昇圧力を受けつつも、ドル高方向の歪みで上値は抑えられた。中東不安の後退がヘッジ需要をやや緩和させた可能性があり、下支え要因としての機能を維持しつつ、市場センチメント次第で上下に振れる展開となるだろう。

出典(参照記事):【米国市況】株反発、米中が柔軟姿勢でリスク選好-円売り再開(Bloomberg Japan)【今朝の5本】仕事を始める前に読んでおきたい厳選ニュース(Bloomberg Japan)

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