「歴史は繰り返す」とよく言われますがマーケットも同様です。
景気や相場には循環サイクルが存在しています。
サイクルによって物価や雇用を安定化させること、それが各国の中央銀行の役割になります。
サイクルには金融相場、業績相場、逆金融相場、逆業績相場の4つのフェーズが存在します。
債券・株式・為替市場のどれも動き方に特徴があるので、これを押さえておけば大局を把握することが可能です。
この記事では、分かりやすいように見出しに春・夏・秋・冬の見出しをつけて、整理しています。
今どの時期にいるのかを把握して、是非有利な投資・トレード戦略を立ててみてください。
目次
【春】金融相場(景気回復の入口)
ステージ | FRBの利下げ本格化によりドル安ピーク |
進行方向 | ディスデフレ、ドル高方向へ向かう |
債権市場 | ベア・スティープニング(短期金利↑長期金利↑↑)、長期上昇で金利差拡大 |
株式市場 | 景気過熱に備えて買い(マクロで全体的に上がりやすい) |
中期注目 | 金融セクター、不動産セクター、情報技術セクター |
金融セクター(SPDR:XLF)
不動産セクター(SPDR:XLRE)
情報技術セクター(SPDR:XLK)
【夏】業績相場(好況から景気過熱)
ステージ | インフレによりドル高進行 |
進行方向 | 失業率低下でFRBの利上げ開始、ドル高ピークへ向かう |
債権市場 | ベア・フラットニング(短期金利↑↑長期金利↑)、短期上昇で金利差縮小 |
株式市場 | 景気後退の入口に備えて厳選(ミクロで業績評価) |
中期注目 | 資本財セクター、素材セクター、一般消費財セクター |
資本財セクター(SPDR:XLI)
素材セクター(SPDR:XLB)
一般消費財セクター(SPDR:XLY)
【秋】逆金融相場(景気減速の入口)
ステージ | FRBの利上げ本格化によりドル高ピーク |
進行方向 | ディスインフレ、ドル安方向へ向かう |
債権市場 | ブル・フラットニング(短期金利↓長期金利↓↓)、長期下降で金利差拡大 |
株式市場 | 景気後退に備えて売り(マクロで全体的に下がりやすい) |
中期注目 | エネルギーセクター ※株よりも債権・金・安全通貨に資金移動しやすい |
エネルギーセクター(SPDR:XLE)
バンガード超長期米国債ETF(EDV)
ゴールド(XAUUSD)
ドル円(USDJPY)
【冬】逆業績相場(景気後退)
ステージ | デフレによりドル安進行 |
進行方向 | 失業率上昇でFRBの利下げ開始、ドル安ピークへ向かう |
債権市場 | ブル・スティープニング(短期金利↓↓長期金利↓)、短期下降で金利差縮小 |
株式市場 | 景気回復の入口に備えて厳選(ミクロで業績評価) |
中期注目 | 公共事業セクター、生活必需品セクター、ヘルスケアセクター、通信サービスセクター |
公共事業セクター(SPDR:XLU)
生活必需品セクター(SPDR:XLP)
ヘルスケアセクター(SPDR:XLV)
通信サービスセクター(SPDR:XLC)
マスター
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